帳簿そのものに価値はない 帳簿のその先に価値がある
帳簿そのものに価値はない 帳簿のその先に価値がある
成和税理士法人 米田 寛様、笹本 晋平様
会計事務所 広島県 
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成和税理士法人 米田 寛様、笹本 晋平様
昭和 57年開業。混迷を極める経済状況の中、経営者の皆さまは「今何をしなければならないか」を真剣に考え、決断を迫られる時代になっています。
そこで国税 OB 2名を含む税理士・社会保険労務士・その他の有資格者が、マーケティングアドバイスや経営者さまの良き相談相手、内部環境分析などを改善する参謀となり、さまざまなご相談を承ります。

数字は「あらかじめ決めておくもの」

米田様のご経歴を教えてください

米田様 大学を卒業して証券会社にて 2年間勤務し、その後、自営業で食品の卸業を 7年ほどしていました。31歳のときに怪我をして 33歳でドクターストップとなり、会社を整理して今の事務所に入所しました。大学で初めて簿記に出会ったのですが、そのときは「簿記は絶対にやらない」と思っていました。
しかしその後、会社の看板を下ろし、自分にできるものは簿記しかなく「税理士になるしかない」と無資格の状態で入所しました。

元経営者の税理士先生ということで、親身に相談に乗っていただけそうですね

米田様 経営者であった当時は自分で資金繰り対策等もやっていましたので、その経験を強みとして、お客様のさまざまなご相談に乗ることができると思っています。

理念やモットーとしていることを教えてください

米田様 私が関わっているお客様を「全員儲からせる」ことです。私の考えなのですが、数字は「作るもの」「あらかじめ決めておくもの」だと思っています。目標を決めておき、そこから逆算して目標に向かってやっていくようにしています。例えば、これまでにできたことや手に入れたものというのは、自分が「こうしたい」「手に入れたい」と思ったものですよね。自分で意識していないものや、想像できないものは現実のものになりません。
ですが、数字を作ることによって意識をし始めたり、結果を具体的に想像できるようになったりします。最初はうまくいかないかもしれませんが、繰り返すことでできるようになります。ですから、目標を立てて、数字は作るものだと思います。

ご自身で会社を経営されていたときは、税理士についてどう思っていましたか

米田様 一番理解に苦しんだのは、「税理士の顧問料」ですね。7年ほど会社を経営していましたが、顧問税理士と直接顔を合わせたのは最初の契約時と、税務調査のときだけでした。書類は郵送でやり取りしていましたので、結果的に 7年間で 2回しか会わなかったんですね。
会社では毎日 1円単位で現金を合わせていて、1円でも合わないと従業員全員で残って原因を追究していました。毎月の試算表も、税理士が作成する前に自分たちで作っていました。
「会社なら税理士を付けなければならない」と言われ、紹介されてやってはみたけれど、結局何の意味があったのだろうと。

帳簿そのものに価値はない帳簿のその先に価値がある

その「税理士の顧問料」について、ご自身が税理士の立場になっていかがでしたか

米田様 税理士になった今でも、意味を見いだすのは難しいですね。顧問料自体は会社にとっては利益を生むわけではないですから。

<b成和税理士法人様の顧問料の設定についてはいかがでしょうか

米田様 弊社の顧問料は、安く設定してあると思います。このくらいの金額なら手数料としていいかな、と思う範疇です。また、相談の内容によってはコンサルティング料をいただくこともありますが、通常の経営に関する相談でしたら無料で行っています。私が会社を経営していたときの顧問税理士は、ちょっとした相談にのってくれることもありませんでした。
決して批判するわけではないですが、「出てくる帳簿に価値がある」と思っているタイプの税理士でした。私は「帳簿のその先に価値がある」と思って仕事をしていますので、価値観が違ったんでしょうね。そもそも帳簿は「マネーフォワード クラウド会計」を使ったら簡単にできちゃいますからね。

笹本様はクラウド導入時期に入社されたとのことですが、クラウドにご興味があったのでしょうか

笹本様 はい。電気通信系の大学を卒業し、就職活動をしていく中で、業務効率化や社内システムエンジニアのような仕事をしたいと考えていました。そのときにちょうど、当事務所がクラウド系のソフトを導入したいということでパソコンに詳しい人を募集していて、新しいことに挑戦してみたいと応募しました。

「マネーフォワード クラウド会計」を導入しようと思ったきっかけを教えてください

米田様 単純に効率化ですね。「入力する」という作業は、私の目にはムダに見えていたので取り払いたいと思っていました。それと、今までのように書類を預かってきて事務所で打ち込むのには、工数が限界まできていました。ですので、システム化できることはシステムにやってもらおうと思い、クラウド会計を導入することになりました。
笹本様 クラウドは知っていましたが、導入するにあたりいろいろ話を伺って、会計も進んでいるんだな、と思いましたね。

所長が一人で業務を抱えている事務所こそ、クラウド化が必要

事務所内の反応はいかがでしたか

米田様 どこもそうだと思いますが、反応は両方でしたね。やはり保守層は大多数を占めているので、「クラウドをやりたい!」という人がいたらその人を巻き込んでいって進めているところです。
正直、まだ今のところそこまでの実感がないというのが本音ですが、「マネーフォワード クラウド会計」の自動取得で登録することに慣れてきているので、たまに打ち込みの仕事があるときはちょっと…という気持ちになります(笑)
笹本様 自動取得に慣れてしまうと、やはり手打ちは大変ですよね。
米田様 地方の税理士はクラウド会計を知らない人が多く、この界隈(広島県呉市)だと、認知度は低いと思います。やる人はやるけどやらない人はやらない。今後もどんどん二極化していくんでしょうね。どこの会計事務所も、人を増やそうとして募集をしてもなかなか応募がないのが現状です。人を雇えなければ、所長が自らやるしかないと、一人で業務を抱えている方も多く見受けられます。そのようなやり方では、今はいる人でなんとかなっていても、いつかは限界が来るでしょう。
そんな事務所にこそ、クラウド化が必要だと思います。例えば、週 5日のフルタイムは無理でも週何日か、何時間かだけであれば働けるパートの方はいるかもしれません。人間にしかできない業務は残しておいて、それ以外のことをシステムに任せれば、仕事は普通に回りますよね。人手不足にも対応できますし、このような状況では機械化・クラウド化していくしかないと思います。

広島は原爆の日から 70年ほど経過し、今がちょうど二代目・三代目への世代交代のタイミングでもあったりすると思いますがそのような方からご相談などありますか

米田様 そうですね。世代交代があって、二代目や三代目社長が私たちと同じ目線になってきています。人手不足の解消や人件費を削減したいという考えの方が多く、そのようなお客様からバックオフィス業務のクラウド化の問い合わせが多くなっています。

これからどのような方向に進んでいく予定ですか

米田様  「社長は本業に集中をしてください」ですかね。例えば飲食店やサービス業の場合、「マネーフォワード クラウド会計」を導入するのは前提として、「Airレジ(※)を入れて普通にレジを打ってください」「通帳を『マネーフォワード クラウド会計』に連携してください」の 2点をお願いしています。社長はそれだけやっていただいて、あとは普通に働いてくださいと伝えています。
今までやっていた、現金出納帳や通帳のコピー、書類を整理して税理士に渡してと、手間がかかっていたものが省けるようにしていきたいですね。クラウド会計を導入するにあたって利用料がかかりますよね。弊社の顧問料にプラスして利用料となるので、それだけのメリットは顧問先にあってほしいです。
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