「AI と税理士の戦い」ではなく「税理士と税理士の戦い」へ
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辰巳税理士事務所 辰巳 修偉様、辰巳 正樹様、辰巳 悠樹様
会計事務所 京都府 10~29名
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辰巳税理士事務所 辰巳 修偉様、辰巳 正樹様、辰巳 悠樹様
1958年創業。京都で約60年間、多くのお客様を真摯にサポートしてまいりました。私たちは、京都のことを知り尽くした【税務のプロ】であると自負しており、税理士を “ 安心提供サービス業 ” であると心得ています。
お客様に最も適した高品質の税務サービスをご提供することが私たちの責務・使命であり、ご満足・ご納得いただくことが何よりの喜びだと感じております。

「安心提供業」を企業理念とし、「お客様に安心感を提供する」

辰巳税理士事務所について教えてください

修偉所長 私の父である初代の所長が 1958年に開業しまして、今年で創業 60年となります。当初は税理士資格を取得したらすぐにお客様が来てくださると思っていたようですが、なかなか難しく、苦しかった記憶があります。それから少しずつお客様も増え、私も手伝うようになり、何とか拡大しようと意識し始め、平成 13年から 20年にかけて一気にお客様が増え、それが当事務所の第一期の成長期となりました。
副所長である長男の正樹は以前から事務所を手伝っており、4年ほど前に、今は統括営業担当をしている次男の悠樹が加わりました。元々営業畑を歩んできた悠樹の入社をきっかけに、従来から構想していた、「ターゲットに焦点を当てて営業に徹する」というプロジェクトを開始し、副所長が担当している他の部署も絡んで、ありがたいことにお客様が非常に増えました。今も増えてきておりますので、現在がちょうど第二期の成長期だと思っています。

事務所の企業理念をお聞かせください

修偉所長 当事務所では、「安心提供業」を企業理念とし、「お客様に安心感を提供すること」を第一に考え、業績が悪くなったときには早めに挽回策としてアラームを鳴らし、逆に、利益が出るときにも節税策として早めにお知らせをしています。中小企業・小規模事業のお客様も多く、社長一人で会社のすべてが決まることもありますので、私どもは、社長をいかにサポートするかということを大事に考えております。
正樹副所長 また、当事務所の幹となる「税務確定申告の監査」は、今まで通り高品質でしっかりとすべてを監査します。そして社長の悩みをお伺いして処方箋を出し、社長のために頑張っていく。決してドライにはならず、親身になって考えることが当事務所の理念です。

クラウド会計の利用で、お客様により早い情報提供を

古くからの歴史を守りつつ、新しいことも積極的に取り入れられていらっしゃいますが、その背景をお聞かせいただけますか

正樹副所長 京都は保守的な街であり、新しいものを取り入れることをためらわれたり、紹介筋を気にかけたりする傾向にあります。老舗が多く、呉服屋や和菓子屋など創業 100年以上、十何代目の社長も多く、ホームページを一新する、税理士を替えるにしても簡単にはいきません。そこで、今いるお客様に守られているだけではなく、さまざまなお客様のニーズに応えられるために、新しいことを取り入れてみようと考えました。先ほど所長からもありました、「早期アラーム体制」における、「先にお客様に情報を提供する」というところで、クラウド会計を利用したならば、私どもの企業理念にマッチした情報が、より早く提供できる可能性を秘めているのではないかと考え、「マネーフォワード クラウド会計」の導入に至りました。ちょうど全国展開を考えている時期でもあり、全国のお客様とつながることができました。クラウドを利用することにより、今までと同質、もしくは質の高いタイムリーなサービスが提供できている実感はあります。
私どもの社是のひとつとして、「税務申告・税務調査に耐えられるだけのきちんとした申告書を作る」というのがあります。「監査のためにお客様のもとに伺い、すべての書類、元帳もチェックしてご報告する」という一連の流れで、第一期の成長期には多くのお客様にご支持いただきました。第二期では、クラウドは事務所で完結することができますが、総勘定元帳は見ることができても伝票は確認できないので、この問題をどのように解決するかを考えました。実際にどうクリアしたのかは、営業戦略なので申し上げられませんが、そこをクリアしたうえで、「クラウドは使える」と判断できたことも、「マネーフォワード クラウド会計」を導入した理由になります。

やはり京都のお客様が多いのでしょうか

正樹副所長 税務顧問は京都・大阪・滋賀が多いですが、記帳代行と経営コンサルティングに関しては全国にお客様がいます。それは、弟が考えた全国にお客様を展開できる仕組みと、クラウド会計がなせる技だと思います。
悠樹様 正直、営業において特徴的なことは何もしていません。そもそも営業職になったのは、父の「手に職をつけるということは、営業職である」という言葉がきっかけでした。初代の所長が資格を持っていも、お客様がいなかったころの苦しさを父は経験しているので、まずは「お客様を取ることができる力」はどこにあるのかということを常に意識しています。どこに営業しても後ろ指をさされないサービスが提供できるようになった今、「どんな悩みを持つお客様でも、私どもの事務所であれば何とか対応できる」という自信を持って営業しています。サービス業として「安心を与える仕事」が確立していれば、おのずとお客様はついてくるはずです。
そのうえで、私ども辰巳税理士事務所を、自信をもって紹介していただける方との絆作りが重要だと考えています。実際に、お客様との商談は、全国どこでも 100%訪問を実施しています。直接お会いし目と目を見て話しをすることにより、お客様にもご契約いただけるかどうかの判断材料になると思いますので、これから先も続けていきたいと思っています。

導入前の「マネーフォワード クラウド会計」のイメージと導入状況についてお聞かせください

悠樹様 IT 導入補助金のように、世間的にも IT の導入が後押しされている中、会計ソフトの中で先に iPadレジとの連携を始めたのがマネーフォワードさんでした。連携が出来るということで、あらゆるところで「マネーフォワード クラウド会計」という名前を耳にしていたので、イメージが良く取り組みやすかったです。
正樹副所長 また、顧問先様は飲食店が多いのですが、USEN Register(※ 1)を入れているお客様はほぼ 100%「マネーフォワード クラウド会計」を導入しています。約 8 か月で 30件以上の導入実績があり、法人の場合も、ネットバンキング等を 好まれるお客様にはお勧めしています。 
※ 1 株式会社 USEN が提供するタブレット POSレジアプリ

「STREAMED」をご利用いただいておりますが、利用方法について教えてください

正樹副所長 「STREAMED」は、確定申告時期に一番威力を発揮してくれました。年に 1回、レシートをたくさん持ってこられるお客様の場合、今まではマンパワーに頼っていましたが、今期は新規のお客様が増えたので、ついに確定申告時期にパンク寸前にまで陥りました。一度確定申告のお客様をお断りすると、次につながらなくなってしまうので、どうにか解決したいと考えたときに「STREAMED」が役立ちました。レシートなどの紙証憑をスキャナにどんどん流してアップロードさせるだけで、だいたい翌日には仕訳データとして戻ってきました。作業としてはスキャナに通すだけなので、勘定科目の知識がない職員でも問題ありません。
マンパワーでは一晩中働いても翌日には上がってこないような量が、「STREAMED」だと手入力なく戻ってくるので、本当に助かりました。「AI による自動仕訳」は、1、2か月分のデータを一度学習させてから、残りを一気に流す方法がお勧めです。そうすれば、人が作業する 3 ~ 4倍もの量がこなせるようになります。

「AI と税理士の戦い」ではなく「税理士と税理士の戦い」へ

税理士業界へのメッセージをお願いします

修偉所長 今後、税理士業界には大きな波が来ると思います。AIは非常に便利なツールになってくるでしょう。しかし、それらが発達することにより税理士本来の仕事を見失う人も出てくるかもしれません。申告書の作成も自動的に簡単に作成できるようになり、そうしてできた書類に印を押すだけの税理士も多くなるでしょう。私はそんなときこそ、今の本来の税理士業務である書面添付や申告書などを信頼性のあるものにしていくことが大事だと思います。
「AI と税理士の戦い」ではなく、最終的には「税理士と税理士の戦い」になり、そこで大きく選別される時代が近いうちにやって来るのではないでしょうか。それに備え、クラウドなど便利なものはどんどん使いつつ、我々は本来の税理士という仕事を守っていく。それが税理士として生き残る道なのではないかと思います。ですから、手を携えて、税理士法第 1条の趣旨を守りながらやっていきたいと思います。
正樹副所長 税理士業は弁護士や公認会計士などの士業の中では、おそらく一番合格者が多く、人数も多いと思います。AI によってなくなる職業と言われていますが、この業界、まだまだお客様のお役に立てることはあると思いますので、税理士みんなで頑張っていきたいです。

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