人生の分岐点に立つお客様に、最善の「道」を提示できる存在に
人生の分岐点に立つお客様に、最善の「道」を提示できる存在に
税理士法人CROSSROAD 代表社員 三嶋 政美様 岡本 剛様
会計事務所 大阪府 10~29名
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税理士法人CROSSROAD 代表社員 三嶋 政美様 岡本 剛様様
2001年10月に大阪府大阪市にて「公認会計士 税理士 三嶋事務所」を開設。「お客様の問題解決に至るまで最善を尽くすこと」をモットーに、決算や税務申告のみなら
ず事業再生といった顧客の悩みや不安に対して解決策を提供し続け、2016年7月に「税理士法CROSSROAD」として法人化し、東京にも拠点を開設。グループ合計で22名、公認会計士2名、税理士5名、社会保険労務士1名。

人生の分岐点に立つお客様に、最善の「道」を提示できる存在に

本日はありがとうございます。はじめに三嶋先生のご経歴について教えてください

三嶋代表 私は1994年に公認会計士資格を取得するまでは、飲食店舗で働いたり、ビリヤードのプロを目指したりと、職を転々としていました。資格取得後、医療法人に特化した会計事務所に入所し、その後、監査法人や別の公認会計士事務所でも勤務しました。

会計士を目指された経緯はどういったものがあったのでしょうか

三嶋代表 色々な職業を経験する中で、自分で商売をするか、資格を取るかを決断しようと思い、後者を選びました。公認会計士を選んだのは、人から勧められたからといったところでして、会計士が何たるかはよくわからないまま、資格取得を目指しておりました。インタビューとして問題ないですか?(笑)

むしろそういったお話をしていただけることがありがたいです。独立後のお話を聞かせていただけますでしょうか

三嶋代表 2001年に最初に入所した会計事務所の同僚2名とともに「公認会計士 税理士 三嶋事務所」を開設しました。早く自分の苗字を取り除いて自分の代で終わらない組織にしたいという思いがありまして、2016年に「税理士法人CROSSROAD」として法人化しました。現在のスタッフは総勢22名になります。法人化と同時に東京にも拠点を設置し、現在は4名のスタッフで運営しています。「CROSSROAD」には交差点という意味の他に、人生や事業の分岐点という意味があり、最善の「道」を提示できる存在でありたい、人生の分岐点となるような大きな決断を迫られているお客様を支援したいという思いがあります。

得意とされていらっしゃる業種について教えてください

三嶋代表 特に業種は意識していません。会計税務の高いスキルは求められずとも高単価を上げられる業種があるのは認識しているのですが、私の実家が商売をやっていた関係から、悩みを抱えている中小企業の経営者のパートナーとして幅広くお付き合いをしていこうと思っています。お客様には個人の飲食店様もあれば、東京で上場したIT企業様もあるという感じです。よくお酒を飲みにいっており、その時の人間関係も活きています。

お客様向けのサービスの特長について教えてください

三嶋代表 お客様と向き合っている担当者が殆ど退職しておらず、レベルの高い社員が中心に残ってくれているので、提供しているサービスの質は高いと思います。担当者が多く辞めてしまうと、引継ぎの非効率が発生してしまいますので、サービスの質の維持のためにも、社員が継続して働きやすい環境づくりが大切だと考えています。

具体的にどのような施策を実施されているのでしょうか

三嶋代表 会計事務所一般によく言われることとして、新規にお客様が取れても社員は仕事が増えて喜ばないというものがあります。事務所の発展と、社員の喜びが連動しない状況というのは健全ではないと感じていました。

私は2008年のリーマンショックの後に、お客様の経営状況悪化を目の当たりにし、社員が一生働ける組織作りを意識するようになりました。長く働いてもらうためには、年収1,000万円を超える人材が多く在籍するような組織にしたいと思いました。毎年鉛筆を舐めて数十万円上げるような給与の決め方を見直さなければならないですし、事務所の売上自体も大きく伸ばさなければなりません。

そのために、事務所の売上と社員の給与を連動させるようにしました。具体的には新規のお客様と契約させて頂くと、その月から、担当する者の給与が増え、事務所全員の給与も一定額増えるようにしました。これは、販売店で圧倒的な実績を残されているお客様があり、社長から歩合報酬について話を聞く機会がありまして、着想を得たものになります。実際に社員の売上に対する意識やお客様に対する意識はその時から変わってきたと感じています。

この制度を採用されて、現場での変化はありましたか

岡本様 仕事を取った分だけ給与に反映されるという仕組みは、モチベーションアップに繋がったと思います。結果を残した社員は前年の倍といった形で飛躍的に給与が伸びている例もあります。

三嶋代表 解約があれば給与は下がるため、お客様との信頼関係を維持する意欲に繋がります。新たに人材を採用した場合も同様に全員の給与がいったん下がることになりますので、むやみに人を増員するだけでなく業務効率化への意識も強くなっていると感じています。ただし、今期からこの給与制度に修正を加えており、現在は各個人ではなく各部署に人件費を配分することにしています。

給与体系の見直しとともに急速に進めてきたのが組織体制の変更です。元々は私の下はフラットな組織だったのですが、ここ3年間で急速にピラミッドのような組織化を進めています。具体的には、各部署に責任者を配置し、各部署の運営についてマネージャーに多くの権限を任せることにしました。労働分配率を決めて、各部署に配分する人件費も決めて、人事の採用権・給与・賞与決定権までマネージャーに委譲することにしました。小さい会計事務所が増えていくような形です。各マネージャーの売上やコスト、スタッフの教育に対する意識は以前より圧倒的に高くなっています。私が何もしなくてもいい環境を作りつつあるので、私は日焼けしてこんなに黒くなっています。

(一同笑)

今後10年で100名規模の事務所を目指し、全国への支店開設も視野に

今後の拡大の構想について教えてください

特に組織的な運営を強く意識し始めた直近3年で急激に成長スピードがあがっています。今は中途採用のみですが、30名まで増えたところで新卒採用を開始して、教育できる体制を整えていきたいと考えています。今後10年で100名規模の職員体制にすると計画しており、将来は札幌や福岡での支店開設も視野に入れています。

業務効率化で取り組まれていることについて教えてください

三嶋代表 営業担当と入力担当を分ける形での製販分離体制については、スタッフが5名となった時点から実践し始めました。今は20名を超える体制になり、今年の下半期で一気に業務の標準化・効率化・作業の細分化を加速させています。具体的には社内スタッフごとに作業を細分化し、各作業毎の時間を計測し、作業が止まる要因を抽出し改善しています。

岡本様 データとして入手できるものを紙で入手して、会計ソフトへの入力作業を増やしてしまうといった二度手間も減らすことにも取り組んでいます。お客様の経理担当の方も自身の作業や作成資料が何のために存在しているのか分かっておらず、前任から引き継いでいるだけの場合が多く、整理すると改善できるケースが多いです。

三嶋代表 新規のお客様に対しては経理業務のコンサルを行い、お客様の経理業務の効率化を図るとともに画一的な処理が可能な環境にしています。他には日報を集計してお客様毎に粗利を算出し、採算の悪いお客様に対しては原因を特定し、対策を実施しています。

業務効率化を実施される上で活用されているITツールはございますか

三嶋代表 社内のコミュニケーションツールとしてはチャットワークを利用しています。これからお客様にもチャットワークを導入してもらい、メールからの脱却を進めています。導入効果としては担当者とお客様のやり取りを上長が把握できるため、お客様からのクレームの予兆を察知しやすく、そして担当者変更の際の引継ぎについても過去のやり取りが集約されているので円滑に進むことですね。ただし、お客様へ導入する上で土日や時間外対応はしないというルールを取り決めています。

使い勝手のよさではパッケージ型に負けるものの、生産性に大きな差が生まれるクラウド型会計ソフト

「MFクラウド会計」の導入のきっかけと具体的な活用方法と導入メリットについて教えてください

三嶋代表 元々他社のソフトをメインで使っていたのですが、そのソフトがバージョンアップするにあたり、コスト負担が多くかかるということで悩んでいた時に、マネーフォワードの営業の方に来てもらったことでした。

岡本様 導入直後は正直、社員の間で不評でした。但し、弊社の社員は新しいものや技術に対して抵抗のある人間が少ないため、銀行連携やデータ共有によりファイルのやり取りがなくなる部分をメリットと捉え、お客様の生産性があがる先を対象に導入が進んでいきました。新規のお客様ではMFクラウドを推奨しています。市販のパッケージ型の方が入力は早い面はあるものの、バックアップを取ってメールでやり取りしなければならないですし、預金データの入手にも時間がかかりますので、全体の生産性では高くなる会社が多いと考えています。規模の大きな利用先では年商100億円弱のお客様にご利用頂いているケースもあります。

今後、「MFクラウド」にどのようなことを期待されていらっしゃいますか

岡本様 現在、経理代行モデルを実現させようと取り組んでおり、今現在はお客様毎にカスタマイズした形になっておりますので、「MFクラウド」をERPとして活用し、会計事務所としての商品として経理代行パッケージを展開していきたいと考えています。

最後に今後の税理士業界に対してのご意見をお願いいたします

三嶋代表 悲観的には考えていません。AIが進化してテクノロジーの進歩の中でお客様とのコミュニケーションが不要な単純な処理業務が淘汰されていくのは明らかなのですが、我々の価値としては、中小企業の経営者が抱える悩みを身近に相談できる存在ということだと考えています。人と人とのリアルなコミュニケーションはより重みを増していきます。そこから派生するニーズを確実に捉えて収益化できれば、今後の二極化する税理士業界で生き残りつづけることができると考えています。

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