これからは会計事務所の個性をつくっていく時代
これからは会計事務所の個性をつくっていく時代
税理士法人アイオン 代表社員 松浦 隆祐様
会計事務所 岐阜県 30~49名
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税理士法人アイオン 代表社員 松浦 隆祐様
平成元年設立。「I:お客様に最善の情報提供を」「O:お客様に安心していただける組織対応を」「N:お客様に満足していただける ネットワーク対応を」をモットーに名古屋事務所と多治見事務所の合計約30名で運営しております。資産税対応の他に、M&Aコンサルティング、資金繰り改善支援、国際税務案件など多種多様なサービスを展開し、上海にも「上海M-TAC」という現地法人を設立して現地日系企業向け会計税務サービスを提供している。

お客様にとって分かりやすい会計ソフトを探していた

「マネーフォワード クラウド会計」導入から約2年で100社の顧問先様にご導入いただいているということで、お話をうかがえるのを楽しみにしていました

「マネーフォワード クラウドパートナーサミット2017」でエリア賞もいただけて光栄です。税理士法人アイオンは代表社員3名による独立採算制をとっています。イメージとしては、3つの会計事務所が1つの器の中にいる感じですね。導入先100社のうち7割が私のお客様です。

独立採算制とのことですが、経営方針も各チームで異なるのでしょうか

はい、そうです。共通経費は、家賃・マネーフォワードクラウド利用料・税賠保険くらいで、給与体系も就業規則も別々です。私は海外駐在経験があって国際税務を得意としていますが、相続税申告などリスクチェックをしないといけない案件はお二人にチェックを依頼して、社内審査料をお支払いしています。逆に国際案件はお二人から私に依頼いただくという関係性です。ちなみに、社内用語では、代表社員の苗字に「班」をつけて「〇〇班」と呼んでいます。

それでは、松浦班についてお聞きできればと思います。まず、「マネーフォワード クラウド会計」の導入経緯を教えてください

私は5年前に、ある個人の税理士事務所をM&Aでスタッフごと譲り受ける形で開業し、法人化5年後のアイオンにジョインしました。M&Aの契約条件に、スタッフが使える会計ソフト指定がありましたので、当時アイオンが利用していた会計ソフトとは別のものを利用していました。3年ほど経って、その縛りがなくなったので、会計ソフトの変更を検討しました。探したのは、会計用語や業界知識がないようなお客様にも分かりやすい会計ソフトです。

従来、会計ソフトは会計事務所をターゲットにしているものが中心でしたが、これだとユーザーインターフェースも帳票も専門用語が多く、お客様への説明時間が多く必要になってしまいます。名古屋は車社会で、愛知岐阜三重3県にまたがる顧問先を訪問すると、東京より訪問コストは高いように思います。お客様の相談事であればもちろん訪問しますが、毎期同じような月次決算や申告書作成完了時の説明・報告のためだけには原則訪問しないという方針にしたかったんです。「マネーフォワードクラウド会計」は操作画面がお客様にとって分かりやすく、松浦班の方針を可能にすると思ったので選びました。

顧問先が1年に40件増加しても、スタッフ4名から増員なしで処理する独自スキーム

そこから2年で100社の顧問先対応でご活用いただいていますが、どのような進め方をされたのですか

そもそも、新たな会計ソフトを導入するのであれば、経営戦略に組み込まなければ事務所に収益をもたらしません。扱う会計ソフトを増やして、利用料負担が増えただけという結果にはしたくありませんでした。

「マネーフォワード クラウド会計」をどのように組み込まれたのですか

松浦班の経営方針は、国内案件と国際案件をバランスよく受けるということです。国際案件は利益率が高い一方でスポットの調査案件も多く、また、カントリーリスクも加味しなければならないので不安定です。その分、記帳・申告を中心とする国内案件でしっかりとベースを確保しようと考えました。しかし、昨今の税理士報酬では、記帳代行をすべて内製していると経営効率が悪いなと思ったので、ベトナムなどに外注していましたが、帳票分類やPDFのやりとりなどの利便性から8~9割が内製のままでした。

そんな折、ある異業種交流会で障がい者就業支援施設の経営をされている方と出会いました。IT関係の仕事を障がい者にさせてあげたいが、依頼される案件は顧客データベース入力作業がほとんどだとのことで、こんな仕事があるんですが…と私からご相談しました。それをきっかけに、独自の連携スキームを構築して、2017年1月からは顧問先が重視する点(価格、品質など)に合わせて、内製、外注を組み合わせることで内製を減らしています。手書き補助簿を継続されるというごく一部の顧問先のものも含めて多くを依頼して、しかも品質は変わらない状態なっております。

障がい者の方が帳票を分類して「マネーフォワード クラウド会計」に仕訳登録されているんですか

そうです。立ち上がりの3カ月間、生活支援員と呼ばれる、施設の生産活動に関わる担当者に1週間で数日来ていただきました。彼らがオペレーターに入力指導や業務管理をしてくださるので、我々は生活支援員の方とだけやりとりします。今では、新規顧問先案件を追加発注するときに、会社概要や入力の注意点を説明するだけで、ほぼ手間がかかっていません。顧問先が1年に40件増加しても、スタッフ4名から増員なし、残業月10時間以内で処理できているのは、このスキームのおかげです。なにより、会計用語なしでも共通認識を持って進められる「マネーフォワード クラウド会計」のおかげです。

経営の効率化と社会貢献を同時にかなえていらっしゃる、すごい仕組みですね

ありがとうございます。「マネーフォワード クラウド会計」なしではビジネスが成り立たなくなってしまいました(笑)同じ外注なら、社会貢献できる方が良いと思います。我々だけでは小さなものかもしれませんが、ベトナムに外注していた頃よりも高い報酬で発注していますし、このスキームのために3名新たに雇用いただいているそうです。「最新のテクノロジーに触れられる」と、非常にモチベーション高く取り組んでくださっています。新たな取り組みとして、月間100枚以上請求書発行業務がある顧問先の、「マネーフォワード クラウド請求書」による請求書作成代行を始めます。世の中の経理部門がしている仕事なので、きっと彼らの自信につながるのではないかと思います。

これからは会計事務所の個性をつくっていく時代

「マネーフォワード クラウド会計」が事務所経営になくてはならないと言っていただけて光栄です。導入直後など、まだその実感をお持ちいただけていない事務所様に向けて、何かメッセージをいただけませんか

マネーフォワードの上場記念感謝会で講演させていただいて、その交流会で出会った方にもお伝えしたことをお話します。彼は若手の方で、事務所の中では単独で「マネーフォワード クラウド会計」を使っていて、「『マネーフォワード クラウド会計』の良さを所長や先輩にどう伝えれば広まるか」と尋ねてきました。

回答としては、まず実績を作って、「訪問しなくてもよくなった」「お客様が〇〇とお喜びでした」と、組織にとってのメリットが伝わる形で報告することを勧めました。一例ですが、スタンドアローンの従来型会計ソフトで顧問先とデータのやりとりをしていて、最新データがどれか分からなくなって探したりすることに慣れてしまっている人にそうでない世界を理解してもらおうと思ったら、結果を見せるのが一番です。「マネーフォワード クラウド会計」は前年度ロックをかけてしまえば、余計なデータが作られることがありません。簡単です。簡単イコール無駄がないということです。

「マネーフォワード クラウド会計」は、会計事務所が、バックオフィス受託型、経営指導型、保険や相続などの提案型といった、どの方向性へ向かうにしても、それぞれに応じた活用ができるツールですね。記帳自体に会計事務所の価値があった時代から、これからはツールを活用して、会計事務所の個性をつくっていく時代だと思います。

松浦班は、今後もITツール進化の潮流をいち早く捉え、顧問先の経営環境の変化に応じて最先端のツール提供、および、より付加価値の高いサービス提供に努めていきたいと考えています。

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