導入事例
試算表作成が4日から4時間に短縮
マネーフォワード クラウド公認メンバー
税理士法人川原経営
川原 丈貴様
1967年に創業者・川原邦彦が医業界に特化した会計事務所として開設。その後、医業経営や福祉経営のコンサルティングにも事業を拡大。
以来、医療・福祉界の健全発展に貢献。税理士法人川原経営のほか、株式会社 川原経営総合センター、株式会社 医療福祉経営研究所の 3社で川原経営グループを形成。社員数 165名(グループ全体)
目的
業務改善・効率化
解決策
マネーフォワード クラウド・STREAMEDの導入
効果
税理士法人川原経営について教えてください
1967年12月に設立し創業51年になる、医業に完全特化した税理士法人です。創業当時は、医業全体が右肩上がりに成長をしており、数字を見て経営をするという考えは一般的ではありませんでした。そんな中、必ず医業にも経営が必要な時代が来ると創業者の川原 邦彦は考え、日本で初めて医業に特化した会計事務所として、医業界内に経営という考えを普及させてきました。また、医業経営支援に特化した、全国100を超える会計事務所が所属する団体「MMPG」を創設し、現在、理事長として活動しています。
経営理念や大事にしていることを教えてください
「お客様に貢献し、以て会社と社員の繁栄を実現する」を経営理念として掲げ、「お客様への貢献を通じて、医療・福祉界の健全発展に律する」を一番大事なミッションであると考えています。私どものお客様は、「医療を通じて地域住民に貢献したい」という思いを持っており、その実現のためには経営基盤を安定させる必要があります。お客様の物心両面へ貢献することが、医療・福祉界の健全発展につながると考えています。
また、当社の社員は、医療・福祉・介護を良くしたいという強い思いを持って入社をしている者がほとんどです。そのため、「日本の社会保障を支える仕事」であることに誇りを持っています。「お客様」の成長が「社員」の成長につながり、「社員」の成長が「会社」の成長につながるため、この3者のバランスが非常に大事になります。
「マネーフォワード クラウド会計」導入の経緯をお聞かせください
幸いにしてお客様は順調に増えていましたが、採用難ということもあり、すぐに人を増やすことができませんでした。業務が増えるにもかかわらず人は増えないため、事務所全体の業務負荷が過大になっており、なんとか業務を軽くしたいと思っていました。そのため、業務の効率化・標準化を検討する部署を設け、2 年がかりで他社のサービスと比較検討し、実験的な試用を経て本格的に全社に展開しました。
導入の決め手は、ソフトとしての使いやすさと、顧問先に導入する際にマネーフォワードの担当者が現場に同行してくれるなどサポートが手厚かったこと、また当社の要望に対する対応が迅速だったことがあります。
「マネーフォワード クラウド会計」を導入して どのような効果がありましたか
私どもの顧問先は医療機関がほとんどですが、多いところですとひと月に700 〜 800 本の仕訳作業があります。担当者が訪問し、経理・財務資料集めに6 時間、会社に戻ってからの入力処理に3日なので計4日はかかっていました。これが導入後には、朝10時に訪問しその日の14時に試算表が出来上がり、その場で報告して帰ってこられるようになりました。「4日が4時間」に短縮できたわけです。試算表の作成がスピードアップしたことで、顧問先は、それまで翌月に取引銀行に見せていた試算表をひと月早く見せられるようになりました。その結果、融資の条件がよくなったという事例も伺っています。
導入のためには初期設定といった業務が一時的に増えますが、それを乗り越えれば驚くほど時間が短縮されますし、負担も軽くなります。その先にあるメリットを十分理解すれば、導入のハードルは高くないはずです。事業規模の大きな顧問先ほどクラウド会計による業務効率化の効果は大きいと感じています。
お客様からの反応はいかがですか
記帳代行がほとんどのため、「マネーフォワード クラウド会計」の評判をお客様からお聞きすることはあまりありませんが、給与計算のニーズは非常に高く好評です。一例を上げると、小規模のクリニックで「マネーフォワード クラウド給与」とクラウド型の勤怠ソフトを合わせて導入しました。
以前は、病院長自らが紙のタイムカードの集計と、エクセルによる給与計算を行なっていましたが、集計を間違えずに入力することや、料率変更等を忘れずに給与計算をすることに非常に苦労されていました。両システムの導入により勤怠もシステム上で集計でき、そのデータが「マネーフォワード クラウド給与」と自動で連携することで、手間なく給与計算をすることができるようになりました。クラウドソフトなら、料率の変更も自動でアップデートされるため、効率的かつ安心して業務が行えるようになったとお客様も喜ばれています。
「マネーフォワード クラウド会計」のほかに、 「STREAMED」を導入していると伺いました
私どもはお客様が医業なので自計化の割合は非常に低く、ほとんどを記帳代行で受託しています。一方で、顧問先の増加と採用難のため、入力の負担が限界に達しつつありました。こうした状況を改善することを期待して「STREAMED」を採用しました。類似のサービスと比べて圧倒的に正確性が高く、さらにスピード面でも依頼した翌営業日に一度も遅れることなく納品されるなど、断トツに優れていました。
2017 年11月に導入してまだ1年ほどですが、記帳代行業務に費やしていた時間は半減し、負担の大きい入力作業がスキャンするだけで大部分を終わらせられ、物理的にも心理的にも非常に楽になりました。これから新規のお客様には、スキャナをお渡しし、領収書や通帳のスキャンまでしてもらうことを考えています。
業務効率化を経て、どのような事務所を目指されていますか
これからは「会計4.0」の時代だと思っています。会計1.0はそろばんや手書き伝票を使っていた時代、2.0 はPC を使いはじめた時代。3.0は電子申告が始まった時代、4.0は自動記帳の時代です。
領収書や通帳の仕訳に「STREAMED」、ネットバンキングの明細に「マネーフォワード クラウド会計」を利用することで、手入力を大幅に減らすことができ、業務の効率化が進みました。いずれ手入力を100%なくしていきたいと思っています。IT 化により、これまで入力や移動に費やしていた時間を節約し、その効率化できた時間をお客様とのコミュニケーションや、社員の自己研鑽のために使うことで、さらなるサービス向上になります。会計業界にも医療業界にもいい話だと思います。
今後、会計事務所にとってどのようなことが重要だとお考えですか
今までと仕事の方法は変わりますが、適正な納税の実現と、いかにお客様の経営を良くするかという役割は変わりません。仕事の手段が、クラウドやITに置き換わったからといって、それだけでお客様の経営が良くなるかというと決してそうではありません。これまでの「試算表を作って終わり」「決算を組んで終わり」という我々の意識も脱却していかなければいけないですし、いかに経営改善のためのいろいろな提案ができるようになるかが重要だと思います。数ある情報を活用し、お客様にいかにフィードバックできるかが重要で、そういったことができる会計事務所が今後生き残っていくと思います。
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